親の家やご高齢の方の「大人片づけ」では、もらい物、頂き物が多いですね。
ご参考までに、近所の人たちと高齢者の具体的な付き合い方について、
日本、アメリカ、韓国、ドイツ、スウェーデンと比較した、
内閣府の平成22年度第7回高齢者の生活と意識に関する国際比較調査というのがあります。
日本は、この5か国の中で、「物をあげたりもらったりする」付き合いの割合が一番高く、
「相談ごとがあった時、相談したり、相談されたりする」というのが、一番低くなっています。
いい悪いは抜きにして、おそらく贈答文化というような、
独特の付き合い方があるということを、読み取ることができます。
(たった5か国の比較ですし、よくわからない部分もありますが…)
頂き物は、「人付き合いの現れ」
私たちは、頂き物というと、つい「物」に注目していまいます。
とくに片づけるという視点からすると、物だけにとらわれがちですが、
日本に特徴的な、物をあげたりもらったりというのを、慣習ととらえ、
「コミュニケーションの手段」「人付き合いの現れ」とみてはどうでしょうか。
頂き物は、差し上げた側の感謝の気持ちを、モノに変換したものだとします。
すると、頂く側は、「ありがとう」といっていただいてしまえば、
その物の役目は終わったことになります。
使わないのにとってあるということは、役目が終わったモノをとってある、
ということに、なりますね。
どうする?役目が終わった「頂き物」
天袋につまった結婚式の引き出物のそろいの食器、
使わないシーツやタオル、ナイフやフォークのセットなど、何組も出てくることもあります。
飾るに飾れない、和紙の色あせた民芸品、こけし、飾り時計、ぬいぐるみや人形、
木彫りの皿なども出てきます。
共通点を考えてみますと…
だいたい、くさらないもの、とっておいてもなかなか古びないものです。
でも、残念なことに、使わない、使う気がないものです。
大雑把に言えば、ご自分の趣味でないもの、色や形などデザインが好みでないもの、
ではないでしょうか。
好きな物だったら、飾ったり、使ったりしている可能性が高いからです。
でも、贈ったほうは、物を贈ったということで、感謝の気持ちは表したことで、完結しています。
いただいたほうも、「ありがとう」と感謝すれば、付き合いの上では、完結ですね!
自分の趣味でないものを、なぜ大事にとっておくのかというと、
贈ってくださった方の気持ちを思い浮かべてしまうからですが、
すでに、もう、贈答品のお役目は果たしているのです。
それが3年、5年も前にいただいたものなら、なおさら役目は終わっています。
まずは、そこをしっかりと認識すると、スムーズに片づきます。
今年の夏は、ぜひ、「頂き物」を観察することから、片づけを始められると、いいですね。
次回コラムで、趣味でない頂きモノとの付き合い方についてお伝えします!
多くの方が、「大人片づけ上手」になりますように。
片づけ上手塾 エグゼカレッジ表参道校 渡部亜矢
関連コラム▼
・【大人片づけ目次】親の家・実家片づけ・大人片づけのコツ・重要書類の整理・防災片づけ・NHKあさイチでご紹介したライフメモ
・「捨てられない」を捨てる!いただき物の片づけメソッド
・捨てられない!いただき物との付き合い方|シンプル片づけ
・使う?使える?「違い」がわかればうまく片づく
■NEW!大人片づけインストラクター認定講座!■
NHKあさイチで紹介した「ライフメモ」を実践♪ 片づけの手順がわかる!
8月末まで割引中
8月 3日(日) 上 野 12:30~16:30
9月13日(日) 銀 座 12:30~16:30
■講座・お問い合わせ先 電話 03-6869-0954
片づけ上手塾 エグゼカレッジ表参道校HP
関連コラム一覧▼
【人気ベスト20】アクセスランキング片づけ上手・大人片づけ・書類整理・ファイリング・キッチン・リビング・エリア別
【家庭の書類整理 目次】紙モノの整理・重要書類の整理収納・保管・保存・ホームファイリング・プリント・領収書
【片づけ上手コツ 目次】スキル・診断チェック・捨て上手・買い物上手・時間上手・消費税・節約
【片づけ上手 エリア別 目次】リビング・キッチン・クローゼット・狭い子ども部屋・時事問題・スキル