空き家放置で「実質増税」(にっぽんの負担)税の現場から|朝日新聞より
空き家になった実家の現状…売れない、貸せない、税金がかかる
10月12日の朝日新聞に、興味深い記事が出ています。
(にっぽんの負担)税の現場から 空き家放置で「実質増税」
5月に空き家対策特別措置法が出たのを受けて、家の処分に奔走された方の話が掲載されています。
倒壊の危険や衛生上の問題がある空き家を、市町村が特定空き家に認定すると、固定資産税の優遇措置を受けられなくなるので、実質増税となってしまうのです。
売れない、貸せない、税金がかかる…大変な時代です。
空き家になった実家は、お金のかかる「思い出ボックス」
先日、「思い出が詰まっていて、空き家になった実家を処分したり、片づける気持ちになれない」という北関東に実家がある50代の方と、話す機会がありました。
まさにその通りで、遺品整理は、自分や親とさしで向かい合うことなので、本当につらいのです。
何年かかっても、悲しみは癒えることはないでしょう。
この方の場合、片づける費用よりも、固定資産税のほうがうんと安いので、そのまま数年経過していたという事情もあります。
この方に限りませんが、空き家になった実家を、巨大な思い出ボックスとして、保管している方は、かなりいらっしゃいます。
でも、それも、空き家対策特別措置法によって、税負担がおおまかにいうと6倍になるのです。
ぜいたくなことになりつつあるのが現状です。
どうにかしなくてはと思う方が増えるのは当然でしょう。
一方で、新築の供給は続いているので、住宅数はあいかわらず世帯数を上回っています。
今の高齢者も、その子世代も持家率が高いので、ご両親が亡くなると空き家になるケースが多いのです。
家余りの時代は続きます。
この記事には、「にっぽんの負担」というタイトルがついています。
幸せの象徴だった家に縛られたり、負担になるというのなら、本末転倒ということになるのでしょう。
時代のせいもありますが、嘆いていても、逃げられません。
実家の片づけは、ほぼ全員に関わりある問題となりつつある、と感じています。
完璧なことはできなくても、最善を尽くせるよう、できることをしていきたいと思います。
多くの方が、片づけ上手になりますように。
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