“親の家・実家片付けブーム”の到来?!
「なぜ、今、実家の片づけが、注目されているのでしょうか」
最近、お会いするマスコミ関係の方から、必ずと言っていいほど尋ねられるのが、この質問です。。
理由を考えてみました。
実家片づけ問題の“男性化”
長い間、実家の片付けは、子育て、介護と同列の家事の一環としてとらえられ、
多くは女性の肩にかかってきました。
今もって切実ですが、女性にとってはずっと身近な問題だったので、真新しさはありません。
ところが、核家族化と、少子高齢化に拍車がかかり、
いまや3人に1人弱は「息子介護」の時代といわれるようになりました。
これまでは、女性の子育て・介護と仕事の両立に焦点が絞られがちだった、ワークライフバランスも、
ここにきて、中高年の男性の介護問題と仕事の両立というテーマでも、クローズアップされるようになりました。
ニュースや新聞、男性がよく読む週刊誌でも、特集するようになりました。
そんなふうにして、「男性の介護問題」「男性のワークライフバランスの視点」という“土壌”ができたところに、
ビジネス系の『週刊東洋経済』が、これまでにない“柔らか目”の「実家の片づけ」特集を組んで、
出版不況の中、増刷となり、話題になりました。
さらに、一般向けの雑誌だけでなく、女性がほとんど手にとらないかに見える、男性読者中心の週刊誌まで
実家の片づけ特集を組むようになりました。
明らかに、女性誌でよく見られる“インテリア・ファッション・生活”系の“整理収納特集”とは、違った趣です。
かつて、女性だけかの問題とされていたパートの問題が、
男性の該当者が増え、ニュースなどに取り上げらえるようになり、社会に「見える化」していきました。
実家の片付け問題も、同じ道を辿っているかのようにも見えます。
男性も問題を共有することで、「母数」が増えたということでしょう。
数の多い団塊世代が、実家の片付けに直面
さらに、団塊の世代の方々がいわゆる「高齢」世代に入っていくことで、
実家の片づけに悩む人の数が増えたということも、見逃せません。
数のパワーは、大きいですね。
自分が介護や親の家の片づけで苦労をしたので、
迷惑をかけたくないと思い始めた意識の高い方々も、増えてきているように感じます。
みんな悩んでいる!親の家・実家・大人片づけ
いずれにしても、実家の片づけ問題は、
男性にとっても、女性にとっても大きいことには、間違いないでしょう。
現実が顕在化したことで、自分の抱えている問題が、自分ひとりの問題ではない、と、気が付くだけでも、
肩の荷が軽くなった方も、多いのではないでしょうか。
親の家・実家といえども、他人の家ですから、基本的には、手出しはできません。
暮らしている親のほうは、実はモノが多くてもそんなに困っていない人がいらっしゃるのも、現実。
そうはいっても、子世代のほうが、モノにつまずいて転ぶなどの安全面、防災面から心配だったり、
本当にモノがあふれていて、衛生面の心配がある方がいるのも事実。
実家片付けの難しさの1つは、この親子のギャップにもあります。
モノを捨てれば即解決、とはいかないのです。
コミュニケーションをとっていくことが大切と言うのは簡単ですが、これがなかなか難しい…。
でも、ずっと後になってから、「こうすればよかった」「話をきいておけばよかった」と思うのも、つらいことです。
親のことを、知っているようであまり知らない子世代が、
片づけを通して、親のことを理解するきっかけになればうれしいです。
「親子関係を再構築」とも言えますね。
多くの方の声に耳を傾けて、お役にたつ情報をお届けできるよう、研鑽してまいります。
多くの方が、大人片づけ上手になりますように。
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